あっちゃんのYouTube大学見てた
シンプルに言って説明がうまい。
見た種類は漫画とかじゃなくて雑学書の解説。
多分、本の内容から色々得て、それを出す形でやってるはず。
本はそれなりに分厚いものだけど、本に対する内容だけに対してあっちゃんの言葉数を考慮すると要約してるってのが分かる。
その要約した内容に芸人としての身振り手振りと例え解説を挟んでるのがすごく分かりやすかった。
話のピックアップ、文章の削り、説明の追加、どの順番で本の内容を説明するか、ホワイトボードの構成、それすらも彼は考えてると思う。
自分もブログでゲームソフトのレビューを何回かしたからわかる、大きな知識に対して『どれが必要か』とか『どういうふうに教えるか』って考えるのはすごく大変。
自分は自己満足の領域を出ないのでどれも考えていない。だから分かりにくかったり、中途半端だったり、精査不足感が出る。
でもあっちゃんのはそういうのが少ない。中途半端は絶対ないし、途中で章の終りにまとめみたいに挟むのを二回か3回かしてくれるのも良い。
見た話に記憶の話があって、記憶は簡単に言ってしまうと覚えた時と忘れた時には右肩上がりと右肩下がりがあるとのこと。
忘れかけた時に覚えるとガガガって斜めに突き抜けて、また下がっていく、覚えるとまた上がっていく。これを繰り返すと記憶されやすくなると解説にあった。
あっちゃんの解説は大きく分けて4種類のゾーンに話を分けていて。その中の二種類の本の内容のゾーンを語る。
二種類を語った時に最初に語った内容のゾーンの復習をしてくれる、しかも高速に端的に。
そして色々紐つけて『これはこうだからこうなって僕はこうなる、そんな感じなんですねー』って大きなまとめの繋げにもなるし、例えコントでの復習もある。
それは反復記憶というものが存在するから。反復した方が記憶に定着する、単純にその理由。それだけ。
それだけの為に動画時間はホワイトボードの項目に反比例するように合計で50分の大きなノーカット動画になる。
半分以上は軽いまとめと例え。それを時間稼ぎって言うのはその人の勝手だけど、俺は合理的なあっちゃんは好きだ。
そして記憶には感情記憶もあるらしい、初恋は覚えているのは感情があるから、怒られた記憶は怒られた感情があったから。
あっちゃんは非常に感情的に抑揚をつけてメリハリがあり、途中でもコントみたいに絡んでくるそれなりに長い例えは自分の代わりに感情を引き出して記憶させやすくしてくれてる。
これがあるとこうなるみたいで〜って始まって、その時の絶望的な感情を演技で簡単に例えてくれたり、楽しい気持ちを楽しく見せてくれる、感情記憶に繋がる。
手続き記憶の話で、チャリの乗り方は忘れにくい、スキップの仕方も忘れにくい、体の動きの記憶を手続きって言うという話になった時に、チャリに乗る素振りで『あれ?乗れる』スキップする素振りで『あれ、できる?』って本当にやってくれる。
この時に出てくる楽しそうという与えられた感情が記憶の形になる。
さらにあっちゃんは記憶喪失の人は過去とか忘れるのにパンは食べることだって分かってるんですねって言ってパンを取る素振り。
『パンは何? いや分かる、パンは食う、おいしい』
食べる動きもする。ふって含み笑った人は微かに面白いという感情を抱く。
この時に本当のことを話してるかどうかは関係なくて。
なぜならその本を手に取った人は実際少ないから。
かなり大胆な説明してるんだと思う。自分も大胆にならないといけないのかもしれない、史実に忠実、これが一番クソつまらない。
だから自分も大胆にカットして大まかにあっちゃんのことを言った。だってあっちゃんの動画の中の、直撃で脳の話を見てるやつなんているわけない。
でも本質は捉えてるからいい。妙にダラダラしても仕方ない。
この話で言いたいのはあっちゃんは合理的に解説してるってことだけで、ただただ合理的だよって言うだけじゃ面白くも説得力もない。
だからって全部を細かく言ったら、それでは自分で言う意味がなくなる。
自分で言う意味が無いというのは、あっちゃんの動画を切り取って『こんな感じなのが好きなんだよね』って言う方が確実だし面白いってこと。
そこで自分が口で文で、言う意味を見出すとしたら、改変と内容の抽出と言葉選びになってくる。
もしかしたら単純に要約するよりも、消して自分で構築し直した方が良い時って必ずある。ふと思いついた時とか。
その時に、大元の努力を消してまで我が道で見せる大胆な選択を選べる自信はない。
それがあっちゃんにはあるんだと思う。
自分はなかったけど、今見つけたからセーフ。