コンサータの3日目
副作用は本当に食欲くらい。昼食と言える昼食を取ってない。
米を食事と考えるなら朝と夜(薬が効いてない時)だけ。
そもそも12時間(実質聞くまで2時間を引いて10時間)しか人生を最大限に楽しめないという関係上、食事する時間がもったいないとも思う。
もしこれが大好きなトンカツなら俺はもうこの話はやめてにしてご飯を食うのだが、せいぜいがカツオのたたき。
ウインナー一本とか死ぬ。インスタントラーメンも少し腹立つ。
なのでもしコンサータ服用で痩せない努力をする場合、食費を多くかけてうまいものを食うしかないと結論。それが出来たら苦労しない。
今日は薬を飲んでから始めて外に出た。飲む前と比べて色んなものを見たいと思えてくる。言葉もハキハキ。
物も持つ。普通だ。
強いて言うなら明らかに歩く速度が早くなっていた。
歩きたい、歩きたい、歩く。一歩一歩にドーパミンの欠片がヒュンヒュン落ちて床下でガラスのようにパリンパリン。
靴底で快楽を噛み締めて歩いてる。
筋トレすると気分が良くなる、というのはこういうことかと思う。
正直、家の中でも立って今書いてる。スマホ片手に。
なんでだろう。部屋を広くしてよかった。ナイス俺。
コンサータは複数の作業をしやすくしてくれる薬なので、訓練も兼ねて『立っていた方が良い』というコンサータの意見に従っている。
歩く、指先を動かして文字を打つ、それを考える頭脳、どこまで歩くか、ここでターンするか、ということを思いながら語彙も探る。
この状態はとても並列思考の練習になると考えている。
他意なんて消え去る。忠実にタスクをこなす我が処理のみ。
コンサータの脳と普通の脳は全然違う、早く慣れないとコンサータなのに普通になってしまう。
FPSでも口に出して意識しないとまだ単純な思考になるので、しばらくは時間がかかる。
脳が別物になるという自体はストラテラでもあったが、今回は露骨。
しかもストラテラは静かというメリットだけに頭に何も浮かばないという悪夢のデメリット。いや、浮かんでいるのだが、白い世界に人という文字が水平に動き、太陽という文字が上から下へ光という文字を降らしている、そう表現した方が良い。
そんな状態で小説を書くのは大変だった、肉付けが遅い。
まだこの状態で小説を書いたことないけどな!!
20分くらい書いたところでここで終わり。
速筆になったな。歩いてるから『さっさと終わらせたい』という気持ちが強いので打ち込みも処理も加速する。
これはすごい。DAIGOが立って配信する気持ちが分かる。
見直しもせずに、終わりという。時間限られてるからな。